自分が作ったものをインターネット上に公開するには、サーバーと呼ばれるネット上の居場所が必要になります。
サーバーにはいろいろな種類がありますが、格安で利用したいならレンタルサーバーを利用するのがよいでしょう。
ただしレンタルサーバーを提供している会社はたくさんあるので、どれを利用したらよいのか迷ってしまいがちです。ここではWEBデザインやプログラミングに向いているレンタルサーバー会社を選ぶコツについて紹介していきます。
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目次
サーバーとレンタルサーバー
サーバーというのは、プログラミングファイルやドキュメント、画像ファイルなどを置いておく場所と捉えることができます。
このサーバーに対して、パソコンやスマートフォン(クライアントと呼ばれます)などは「この情報を表示して」「このファイルをちょうだい」などの命令を送ります。
命令に答えてサーバーは要求されたものを提供するのです。
例えばサーバーにHTMLファイルを置いておけば、様々なパソコンやスマートフォンでHTMLファイルに応じたWebページを表示させることができます。
サーバーはブログを公開したり、Webサービスを開発したりする際に欠かせないものなのです。ただサーバーと1口に言っても様々な種類があります。
自分だけの専用サーバーを用意することもできますが、価格が高く自分でメンテナンスをする必要もあります。
手軽かつ安価にサーバーを用意したいならレンタルサーバーがおすすめです。レンタルサーバーなら月額数百円程度からサーバーの利用が可能です。
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レンタルサーバーを選ぶためのポイント
レンタルサーバーは様々な会社から提供されており、どれを選んだらよいか迷ってしまう可能性が高いです。
サーバーの移転はなかなか面倒なので、できるだけ初めから納得のいくものを選びたいものです。
ここでは自分に合ったレンタルサーバーを選ぶための比較ポイントをまとめてみました。
料金はいくら?
レンタルサーバーは月額〇円というように料金が決まっています。レンタルサーバーの料金表を具体的に見てみましょう。
【ロリポップ!】
エコノミー 月額100円 容量20G
ライト 月額250円~ 容量100G
スタンダード 月額500円~ 容量150G
ハイスピード 月額500円~ 容量250G
エンタープライズ 月額2,000円~ 容量1T
ロリポップ!公式サイト
【スターサーバー】
エコノミー 月額126円 容量10G
ライト 月額200円~ 容量50G
スタンダード 月額400円~ 容量100G
プレミアム 月額1,000円~ 容量150G
ビジネス 月額3000円~ 容量200G
参考元:https://www.star.ne.jp/
見てわかる通り、サーバーの月額料金と容量の大きさは比例しています。容量の大きさは最初は気にならないかもしれません。
しかしサイトやプログラムを作りこんでいけば気が付かないうちに容量が満杯になってしまうことがあります。
とはいえ、どの程度作りこむか分からないのに最初から高額のプランを契約する必要はありません。最初は格安のプランから初めてもOKです。
最安のプランだと、上記の例のように月額100円程度からスタートできます。
ただし最安プランはサポートが貧弱だったり、Wordpressが使えないことが多いので、その点には注意しましょう。
月額料金はサーバーを使い続ければ毎月かかってくるランニングコストとなります。無理なく払えるプランを検討しましょう。
なお、レンタルサーバーを契約するときには月額料金以外に初期費用も必要となります。
プランのアップグレード、ダウングレードはしやすい?
格安プランから初めて、サイトやプログラムの規模が大きくなったら上位プランに乗り換えたいと考えている人もいると思います。
ただしレンタルサーバーの中にはプラン変更が難しいものもあります。
例えば「さくらのレンタルサーバー」では、現時点(2020年10月)でプラン変更は不可能で、新しいプランに新規申し込み後、データーを新サーバーに移し替えてから旧プランを解約する手続きを取る必要があります。
「スターサーバー」ではアップグレードは可能ですが、ダウングレードはできません。
「ロリポップ!」はアップグレード、ダウングレードどちらにも対応しています。
独自ドメインとあわせてお得?
サイト運営には、独自ドメインをもっているととても便利です。
サーバーがネット上の土地なら、ドメインはネット上の住所といわれています。自分だけのドメインをもつことで、SEOやサイトの信頼性を高める効果が期待できます。
レンタルサーバーの中には独自ドメインのサービスを合わせて提供しているところも多く、レンタルサーバーと独自ドメインを同じ会社で利用することで、お得なサービスが得られることがあります。
例えば「スターサーバー」の兄弟サービス「スタードメイン」で独自ドメインを取得すると、無料で使えるレンタルサーバーが使えるようになります。
無料サーバーの容量は3Gとそれほど大きくありませんが、容量が満杯になったら手軽に有料レンタルサーバーへ移行できるので「お試しでサイトを作ってみよう」という人にはお勧めです。
また、ドメインを購入したときにもらえるネットオウルポイントで有料サーバー料金の一部を支払うこともできます。
「ロリポップ!」では2020年9月より、12か月以上のレンタルサーバー契約者(※)にむけ、提携サービス「ムームードメイン」の独自ドメインを無料提供するというクーポンを発行しています。
※ライトプラン以上の契約者
また独自ドメインをレンタルサーバーと同じ会社で契約することで、サーバー上の設定が楽になるというメリットもあります。
格安ドメイン取得サービス─「ムームードメイン」データ転送量は?
データ転送量というのは、サーバーとクライアント(パソコン側)がやり取りするデータ量のことです。
例えばサイトにアクセスしたり、サイトにデータをアップロードするとデータ転送量は増えていきます。
レンタルサーバーではプランによってデータ転送量が決められており、それをオーバーしてしまうとサイトの表示速度が遅くなったり、サイトにアクセスできなくなったりします。もちろん、サイトの人気が出てたくさんのアクセスが集まるようになればそれだけデータ転送量が必要になってきます。
サーバーを比較するときは容量だけでなく、転送量についても確認しておきましょう。
データベースは何個ついている?
Webサービスを作る上で重要なのがデータベースの存在です。データベースというのは簡単に言えばサーバー上にある「表」です。
データベースがあると顧客の注文情報を管理したり、投稿記事の整理をしたりデータ管理ができるようになります。
WordPressもデータベースがないと動きません。データベースにはMySQL、Oracle、Microsoft SQL Server、MariaDB等の種類があります。
たとえば1つのサーバーで3個のWordPressを導入したいときは、3個のデータベースが使えなければなりません。
レンタルサーバーの最安プランではデータベースが付いていないこともありますので、ちゃんと確認しておきましょう。
SSLには対応している?
SSLというのはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上の情報のやり取りを暗号化してくれる仕組みのことです。
例えば氏名やメールアドレスなどの情報をサーバーとサイトの間でやり取りするとき、情報を盗み取られない様にしてくれます。
SSLに対応したサイトのURLは先頭にhttpsという表示が付きます。またアドレスバーにカギアイコンが現れて、安全なサイトであることを教えてくれます。
実はSSLに対応していないサイトを(2018年7月以降の)GoogleChromeで表示しようとすると「このサイトへの接続は保護されていません」という警告メッセージが出るようになっています。
また図書館など公共のパソコンでSSL化されていないサイトを表示しようとするとブロックされることもあります。
サイトがSSL化されていることは、訪問者に安心してあなたのサイトを見てもらうためにとても大事なことなのです。
サイトをSSL化するためには、サーバーにSSLサーバー証明書をインストールする必要があります。
SSLは安全で信頼できるサイトを作るために欠かせない技術です。レンタルサーバーを選ぶときにはSSL導入ができるものを選びましょう。
上記で紹介したロリポップ!とスターサーバーでは独自の無料SSLを導入できます。
マニュアルやサポート体制は?
初めてレンタルサーバーを利用する人にとって、重要なのがマニュアルやサポート体制の充実です。
サーバー導入には専門用語がいろいろ出てきます。これらの用語はプログラミングの練習をしているだけではなかなか身につかない知識です。
契約の仕方、ホームページ公開方法、エラー発生時の対処法など、分からなくなった時にメールや電話サービスで助けてもらえるかどうかはとても大切なことです。
レンタルサーバーを比較するときにはサポート体制についても調べておきましょう。
ちなみにわたしは独自ドメインは「ムームードメイン」取得して、サーバーは「ロリポップ!」のライトコースを利用しています。
両方ともGMOぺポパ株式会社が運営しているので、独自ドメインを取得してサーバー設定するまでの一連の流れが簡単です。初心者におすすめ!
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