小学校にプログラミング教育が導入され、IT業界への注目は高まる一方です。
デジタルネイティブ世代に生まれタブレットでゲームを作っている子どもたちを見ていると、自分も何かプログラミングについて学びたいという気持ちが芽生える親世代の方も多いのではないでしょうか。
実は若年層へのプログラミング教育が注目される一方で、40代50代向けのプログラミングスクールも続々登場しています。学び始めに遅いということはありません。子ども世代に負けず、プログラミングを始めてみませんか。
目次
40代50代がプログラミングを学ぶメリット
まず、中高年からプログラミングを学び始めるメリットを見てみましょう。
子育て後、定年後の人生の楽しみに
子育て後、定年後の人生は、自分のために使える時間が多くなります。人生100年時代の現代では、仕事を辞めても人生が数十年残っている状態です。この時間をもてあましてしまい、気分が落ち込んでしまったり、意欲がなくなったりしてしまう高齢者もいます。そこでお勧めなのが未知の分野への挑戦です。
プログラミングはパソコン1つで始めることができるため、初期費用がさほど掛かりません。また自宅にいながら学習したり、作品を作ることができます。外に出るのが難しい状態になっても継続することができるため、定年後の趣味には適しているといえるでしょう。
孤独を解消し、社会とつながるツールとして
プログラミングで作り出した作品は、インターネットを通じて世界中の人に見てもらうことができます。例えばgithubというサービスを使えば、自分の書いたコードを全世界のプログラマーに公開することが可能です。
またプログラミングの勉強会やセミナーに参加することで、新しい人々と交流できます。自分で新規サービスを開発しユーザーに評価されれば、社会的に認められているという自信にもつながります。
仕事や育児に忙しい中年、子どもが巣立った後の高齢者は孤独を抱えがちになります。社会と繋がり、仲間を増やすツールとしてプログラミングを使ってみてはどうでしょうか。
自分の強みを増やすために
社会情勢が目まぐるしく変化する中、定年まで雇用が続くとは限りません。ある程度キャリアを積み上げた40代、50代でも新しい技術を学び、自分の強みを増やしておくことは万が一の際の保険になります。
セカンドキャリアの基盤を構築したいという場合にもプログラミングは役立ちます。さらに今は育児に忙しいママでも、将来の為に仕事に役立つスキルを身に着けておくことは安心感を生むのではないでしょうか。
プログラミングの仕事にはいろいろな種類のものがあり、未経験からスタートして簡単な依頼を受注し、実力を伸ばしていくこともできます。在宅ワークと相性が良いのもプログラミングの魅力です。会社が副業を禁止していないなら、まずはサイドワークとしてプログラミングを始めてみるのも良いですね。
中高年でプログラミングを始めるなら、どんな言語がよい?
プログラミングと一口に言っても、様々な言語があります。中高年からプログラミングを始めるにあたって、どのようなプログラミング言語を選べばよいのか見てみましょう
PHP
PHPはウェブサイトの後ろでデータの受け渡しをしたり、管理したりするのに使えるプログラミング言語です。PHPプログラミングを覚えれば、SNSサイトや掲示板等を作ることができます。また、Wordpressという人気のブログサービスもPHPベースで動いています。Wordpressを自由にカスタマイズするためには、PHPの知識は必須です。
このようにPHPが活躍する場は多く、開発後20年が過ぎた今でも非常に人気があるプログラミング言語です。PHPプログラマーの需要も大きく、自分の強みとしてプログラミングを身に着けたいという人向けの言語といえるでしょう。
英語に似た文法で、初心者が学びやすいのもメリットです。
ただしPHPはサーバー上でしか動作しないので、学習のためにはまずサーバー環境を整える必要があります。パソコンに慣れていない場合は、スタート時点で躓いてしまう可能性があります。
⇒「PHP」はWeb業界で活躍できる。習得するとお得なプログラミング言語。
Javascript
JavascriptもPHP同様に人気のあるプログラミング言語です。Javascriptを使えばウェブサイトの「動き」を作り出すことができます。例えばスライドショーやボタンを押すと登場するサイドメニュー等はJavascriptで作成することができます。HTMLと合わせて学べば、魅力的なウェブサイトを作ることが可能です。
Javascriptはプログラマーのみならず、Webデザイナーに興味がある方にもおすすめの言語です。さらにスマホアプリを作るのにも使えるので、「こんなアプリがあったら便利だな」と考えている人は是非学んでみてはいかがでしょうか。
なおJavascriptとPHPは文法やできることに似ているところがありますが、Javascriptにはサーバー環境が必要ありません。そのため学習スタート時の環境設定はJavascriptの方が簡単です。
「JavaScript」はアプリ開発に大活躍するプログラミング言語です。
Scratch
Scratchはマサチューセッツ工科大学メディアラボが開発した無料のプログラミング言語(+開発環境)です。会員登録するだけですぐに始められる手軽さが魅力です。Scratchはキャラクターとブロックを使ってプログラミングを行えます。
パソコンに慣れていない子どもでも使いやすいようマウス操作で簡単にプログラミングができるようになっているため、パソコン嫌いの中高年にもとっつきやすいプログラミング言語といえるでしょう。
仕組みは一見単純に見えますが、作りこむことでかなり複雑なゲームや動画画像を作り出すことができます。SNS機能もついているので、世界中の人たちのプログラミングを見たり、感想をかいたりできます。
ただし、JavascriptやPHPのように本格的なプログラミング言語とは少し趣が違う点には注意です。どちらかといえば、趣味でプログラミングを楽しみたい人、あるいは本格的なプログラミングを行う前の準備をしたい人向けといえます。
40代50代女性がプログラミングを学ぶには?
オンラインスクールを受講する
プログラミングスクールにはオンラインで学べるものがたくさんあります。オンラインスクールなら、仕事や育児に忙しい場合でも自宅で学ぶことができます。無料体験レッスンが受けられる所も多いので、いろいろ試してみて学びやすそうなスクールを選ぶことが可能です。
どの言語を学んだらよいのか迷ったら、無料体験時に相談してみるのも良いでしょう。自分に合った学習スケジュールを作ってもらえるスクールもあります。
ただしオンラインスクールを受講するためには、zoomなどのオンライン会議ツールを導入する必要があることも。パソコン操作自体が苦手な人にとっては、やや敷居が高いかもしれません。
⇒コードキャンプ(CodeCamp)を無料体験をやってみた。本音の口コミ。
通学制のスクールに入学する
通学制のプログラミングスクールでは、対面で講師がプログラミングを教えてくれます。パソコンにほとんど触ったことがない、タイピングが苦手という人なら、いろいろなことを質問できるスクールは便利です。一緒にスクールに通う仲間とも交流でき、孤独感の解消にも役立ちます。
ただし、通学制のスクールは学費が高いのがネックです。また、近くにプログラミング向けのスクールがない、通学するための交通手段が少ないという場合はなかなか通いづらいかもしれません。
⇒ママ専用WEBデザインスクールFamm(ファム)って?メリットとデメリットを解説!
テキストを読んで独学する
本屋に行けば、独学でプログラミングを始めるための本がたくさん見つかります。プログラミングに関するテキストは価格が高めですが、それでもスクールを利用するより安上がりです。いろいろな著者の本を組み合わせて学ぶことができるのもメリットです。
初心者向けの本ならプログラミングのための環境構築方法から丁寧に解説してあります。
ただし周りに質問できる人や仲間がいない分、挫折しやすい点はデメリットです。独学をするなら「○○を作る」という明確な目標を持って挑み、挫折を防ぎましょう。
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